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            テストの椅子           

6月30日付けのブログでお知らせしたように、新型コロナの影響で2020ー2021年度に限って大学出願にSATやACTのスコア提出をオプショナルとする大学がかなり増えています。現在のところトップ100までのリベラルアーツカレッジの85%が、そして四年制大学全体では半数以上がテストオプショナルの方針をとっています。

近年少しずつテストオプショナルの大学が増えていますが、今年だけ一時的にその方針に変えた場合でも、その後もテストオプショナルになる可能性のある大学がかなりあります。例えばタフツ大学は、今年から3年間をテストオプショナルのパイロット期間としています。またボストン大学など、今年一年のテストオプショナルを経て今後の方針を見直す大学が少なからずあります。またUCLAやUCバークレーを有するカリフォルニア大学(UC)では、2年のテストオプショナルの方針後、カリフォルニア州の高校生にはSAT/ACTのスコア提出を求めなくなります。2005年から現時点までにテストオプショナルにした大学のリストが、こちらで確認できます。

一方で、テストオプショナルにした大学には本当にテストスコアを出さなくてもいいかという質問をよく受けます。トップのリベラルアーツカレッジの多くは早い時期にテストオプショナルに変更しましたが、プリンストン大学やMIT、スタンフォード大学など難関総合大学は比較的遅くにその方針を発表しました。テストスコアは大学での成績を予想するのに役立つ指標なので、その情報がないまま合格審査をすることに慎重にならざるをえなかったのでしょう。テストスコアを提出しなくても不利になることはないという記述を大学のウエブサイトで散見しますが、難関大学では高いテストスコアを含め、自分に有利な情報を一つでも多く提示することができればやはり有利になります。特記したいのは、アイビーリーグの中で最後にテストオプショナルに変更したプリンストン大学です。今年は11月のアーリーのアドミッションをやめ、1月のレギュラーでだけ出願を受け付けます。それは志願者に時間の猶予を与え、テストスコアを含めたすべてにおいてレベルの高い内容の願書提出を望んでいるからです。テストを受けられるのであれば受けることを勧めます。でも受けられなかったりテストスコアが低ければ、提出しなくてよいと思います。大学とよくコミュニケートしたり、エッセイに力を入れるなど他のことでベストを尽くして下さい。

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