
アメリカで一番ひどかったニューヨークでも新型コロナの感染者数が落ち着き始め少しほっとしたのも束の間、南部や西部の州を中心に感染者が急増しているようです。この春中止になったSAT/ACTが、場所によっては今後も実施されない可能性さえあります。そんな中、2020ー2021年度の出願に限り、テスト・オプショナルと呼ばれるSAT/ACTのスコアを提出しなくてもよい方針に変えた大学が、アイビーリーグの8大学やスタンフォード大学を含め、多くなっています。この機会にSATやACTが本当に必要か検討する大学も出てきています。タフツ大学は3年間試験的にテスト・オプショナルにすることを発表しましたし、UCLAなど10大学からなるカリフォルニア大学システムは、2年のテスト・オプショナルの期間を経て、2024年の出願時にはSAT/ACTに代わる新たな共通試験の実施を計画しています。他にも、プリンストン大学は今秋アーリー・アクションをなくし、レギュラーのみで出願を受け付けることになりました。
新型コロナウイルスの影響で思ったように授業が受けられなかったり、テストが受けられなかったり、課外活動の機会も減少し、大学出願の際に不利になるのではないかと不安に思っている大学志願者に向けて、つい先ごろハーバード大学を筆頭に300以上の大学長が声明文を発表しました。コロナの影響でできないことに対して志願者が不利になることはないと強調しています。だからといって何もしないでいいのかというと、そうではありません。勉強やボランティアなどで、今もできることや今だからできることをするよう勧めています。まず自分や家族のケア、そしてコミュニティーに対してできることをする姿勢が求められています。チュータリングや困っている人に対しての食料配達の支援などが例として挙げられています。
大学側が新型コロナの影響で志願者にどのような変化があったかを知るために、今年のコモン・アプリケーションやコアリション・アプリケーションには、そのことを説明できる欄が設けられています。授業形態が変わったり、家にいる弟や妹の世話をしなければいけなくなったりと、望ましい環境で勉強できない状況を大学に知ってもらえば、それを考慮して出願書類に目を通してくれるはずです。また高校のカウンセラーにも、通常とは違う学校の授業形態や成績のつけ方などを説明する欄が設けられています。
ただでさえ大学出願の準備でストレスを感じる時に、新型コロナの影響で新たなストレスが加わったように思うかもしれませんが、この状況でできないことを憂慮せず、できることを着々と進めて下さい。
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