
今回はいわゆるカレッジカウンセラーという職業について説明したいと思います。
まずアメリカの高校にはガイダンス・カウンセラー/スクール・カウンセラーがいて、生徒の大学相談に乗ったり出願時に推薦状を書いたり成績を送ってくれます。でも学校によっては一人のカウンセラーが数百人から数千人くらいの生徒を担当する場合もあり、生徒は細かい所まで助けを期待できないことが多々あります。もっときめ細やかなアドバイスを求め、学校以外で大学のアドバイスをするカレッジ・カウンセラーを雇う人が出てくるわけです。一説によると、アメリカの私立大学に通う4人に1人がプライベートのカウンセラーのお世話になったと言われています。インディペンデント・エデュケーショナル・コンサルタント(IEC)とも呼ばれる私のようなカウンセラーは、最低基準として大学を卒業し、カレッジカウンセリングについての知識を持ち、大学アドミッション・カウンセリング団体の倫理規範に基づき、生徒に一番合った大学に進学できるよう指導します。
この他、大学と提携して高校生の出願にアドバイスする人を英語ではエージェントと呼びます。エージェントと呼ばずにカウンセラーと名乗っているかもしれません。このエージェントとIECの大きな違いは、世話をした生徒が提携している大学に入学すると、エージェントは学費の一部を報酬として大学から受けとる点です。エージェントがアメリカ国籍や永住権を持っている高校生をリクルートすることは禁じられていますが、わざわざ外国までリクルートに行けなかったり効率的に留学生をリクルートしたい大学が、その国の文化や言葉をよく知るエージェントに生徒をリクルートしてもらうことは許されています。エージェントと提携している大学は、皆さんに馴染みのない大学だったりコミュニティーカレッジが多いと思います。
中国などで成績やその他必要書類の偽造が発覚してニュースになることがありますが、これはエージェントの人たちの仕業と言えます。ちゃんとしたエージェントもいますが、彼らが強く勧める大学は自分の提携している大学になりがちで、生徒に一番合う大学を勧める訳ではないという点に気をつけて下さい。IECは生徒側からだけ報酬を得ますが、エージェントは生徒と大学両者から報酬を得る人もいます。これを英語ではダブル・ディッピング(二重取り)と呼びます。学校以外のカウンセラーを雇うつもりなら、その人が大学と提携しているエージェントなのかIECなのかよく見極めてから決めて下さい。
希望者に、高校生から大学準備のため学年ごとにどんなことに気をつけていったらいいかわかる計画表を、無料で進呈しています。お問い合わせから英語か日本語かどちらを希望か、そして現在の学年も入れて申し込んで下さい。
サトリ・カレッジ・プランニングの詳細はsatoricollegeplanning.comをご覧下さい。そのサイトから質問にもお答えします。

にほんブログ村
「拍手」のクリックをよろしく! フェースブックの「いいね!」や「シェア」もお願いします。
スポンサーサイト