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             ファイナンシャルエイド101

今回はアメリカ国籍か永住権のある人が、国、州、大学などからファイナンシャルエイドを受けるために知っておきたいベーシックを紹介します。

アメリカの私立大学の学費は高いということは誰もが知っている事実です。2014-2015年度で最も高額な学費なのは、ニューヨーク市にほど近いブロンクスビルにあるサラ・ローレンス・カレッジの65,480ドルです。この中には授業料の他に寮費と食費も含まれています。この経費と教材費、交通費など学生として生活するのに必要なすべての経費を合計したものをCost of Attendance (COA)と呼びます。

各大学のサイトにはNet Price Calculatorと言うツールが必ずあります。Tuition EstimatorとかTuition Calculatorと呼ばれることもあります。収入や貯金額などからある家庭が一年にどれくらい学費として払えるのか金額(英語でEstimated Family Contribution (EFC))を提示してくれます。上記のCOAとEFCの差額がファイナンシャル・ニードと呼ばれ、スカラシップやグラントなどのエイドが計算されます。大学によって入れる情報の量が違いますし、その他の家庭の事情も考慮されますのでこの結果がその通りになるとは限りません。あくまで参考として使って下さい。

大学に合格すると大学からファイナンシャルエイドの内訳が提示されます。返さなくて良いスカラシップやグラントの他に、低利の学生ローンやワークスタディーといってキャンパスで働いてもらう報酬などもファイナンシャルエイドと呼ばれますので気をつけて下さい。スカラシップやグラントの額よりも、払うことを要求されている金額とローンの金額に注目して、それぞれの大学のパッケージを比較してみて下さい。

全額を支払うことを求められるくらい高収入の家庭でも、Free Application for Federal Student Aid (FAFSA) を提出すると、低利のローンが利用できたり、家庭の収入にかかわらず高成績や高テストスコアなどによりもらえるメリット・スカラシップの対象になることが大学によってはあります。

上記のNet Price Calculatorを使ってわからないこと、心配なことがあれば、願書を出す前に大学のファイナンシャルエイド・オフィスに直接問い合わせてみて下さい。

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最近の傾向として10校以上の大学に願書を出す人が増えています。中には15校くらいアプライする人もいます。当然ながら、合格する大学の数も増えますので、どの大学に入学するか決めるのが難しくなる場合もあります。第一希望の大学に合格して他の大学と比べる必要のない人はいいですが、どこにするか思いあぐねる場合は次のようなことを指針にしてみて下さい。

まず考えなければいけないのが、ファイナンスのことです。学費があまりに高くてたくさんのローンを組まなければいけないと、後が大変です。それよりランクは少し下になるけど、州立の大学の方が予算的にも内容的にも自分に合った選択かもしれません。例えばニューヨーク大学は志願者が増え続けとても入りにくい大学になっています。そこを合格にしたにもかかわらず、ニュージャージーの州立大学ラトガーズを選ぶ人はめずらしくありません。このように学費が高い場合、高額の借金をしてまで行きたいのか、行く価値のある大学か、家族とよく話し合って決める必要があるでしょう。

第一希望の大学のファイナンシャルエイドが第二希望の大学よりずいぶん少ない場合、ぜひ行きたいという意欲を示し合格した同じレベルの大学のエイドパッケージを知らせると、同じくらいのエイドを出してくれる場合もありますので、あきらめずに交渉してみましょう。

数校の合格した大学のうち、どの大学に行くか決めかねている時は、その数校の大学をもう一度訪問して決めることをお勧めします。合格発表の後、大学は合格者に入ってもらうよう合格者向けにイベントを開催します。それに参加できなくても、地元で合格者向けにイベントがある場合もあります。合格しているのですから、自分がこの大学の学生になったらと想像しやすくなっていると思います。ダブルメージャーできるのかとか、卒業後の進路先など、具体的な情報を得るだけでなく、キャンパスに立った時の自分の気持ちも大切にしましょう。

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