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この秋アーリーアクション(EA)やアーリーディシジョン(ED)などで大学に出願する人は、準備に忙しい頃だと思います。新型コロナの影響でたくさんの学校が通常のように機能していないため、出願準備に手間取っている人もいるかもしれません。そういう志願者を考慮して、以下の大学は出願締切日を延期しました。だからといって締切日間際に出願しようとするのではなく、時間の余裕を持って準備を進めて下さい。


   大学

予定していた締切日

変更後の締切日

カリフォルニア州立大学

11月30日

12月4日

コーネル大学

11月1日

11月16日

タフツ大学

11月1日

11月17日

デューク大学

11月1日

11月16日

ペンシルバニア州立大学

11月1日

11月15日

ミシガン大学

11月1日

11月15日

ヴィラノヴァ大学

11月1日

11月15日



サトリ・カレッジ・プランニングの詳細はsatoricollegeplanning.comをご覧下さい。そこから「週刊NY生活」に連載している「教育なんでも相談室」の記事(コロナ禍における大学訪問)も読めますし、無料相談(ファイナンシャルエイド以外)のお申し込みもできます。

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          マスク

アメリカで一番ひどかったニューヨークでも新型コロナの感染者数が落ち着き始め少しほっとしたのも束の間、南部や西部の州を中心に感染者が急増しているようです。この春中止になったSAT/ACTが、場所によっては今後も実施されない可能性さえあります。そんな中、2020ー2021年度の出願に限り、テスト・オプショナルと呼ばれるSAT/ACTのスコアを提出しなくてもよい方針に変えた大学が、アイビーリーグの8大学やスタンフォード大学を含め、多くなっています。この機会にSATやACTが本当に必要か検討する大学も出てきています。タフツ大学は3年間試験的にテスト・オプショナルにすることを発表しましたし、UCLAなど10大学からなるカリフォルニア大学システムは、2年のテスト・オプショナルの期間を経て、2024年の出願時にはSAT/ACTに代わる新たな共通試験の実施を計画しています。他にも、プリンストン大学は今秋アーリー・アクションをなくし、レギュラーのみで出願を受け付けることになりました。

新型コロナウイルスの影響で思ったように授業が受けられなかったり、テストが受けられなかったり、課外活動の機会も減少し、大学出願の際に不利になるのではないかと不安に思っている大学志願者に向けて、つい先ごろハーバード大学を筆頭に300以上の大学長が声明文を発表しました。コロナの影響でできないことに対して志願者が不利になることはないと強調しています。だからといって何もしないでいいのかというと、そうではありません。勉強やボランティアなどで、今もできることや今だからできることをするよう勧めています。まず自分や家族のケア、そしてコミュニティーに対してできることをする姿勢が求められています。チュータリングや困っている人に対しての食料配達の支援などが例として挙げられています。

大学側が
新型コロナの影響で志願者にどのような変化があったかを知るために、今年のコモン・アプリケーションやコアリション・アプリケーションには、そのことを説明できる欄が設けられています。授業形態が変わったり、家にいる弟や妹の世話をしなければいけなくなったりと、望ましい環境で勉強できない状況を大学に知ってもらえば、それを考慮して出願書類に目を通してくれるはずです。また高校のカウンセラーにも、通常とは違う学校の授業形態や成績のつけ方などを説明する欄が設けられています。

ただでさえ大学出願の準備でストレスを感じる時に、新型コロナの影響で新たなストレスが加わったように思うかもしれませんが、この状況でできないことを憂慮せず、できることを着々と進めて下さい。

サトリ・カレッジ・プランニングの詳細はsatoricollegeplanning.comをご覧下さい。そのサイトから「週刊NY生活」に連載している「教育なんでも相談室」の記事も読めますし、無料相談(ファイナンシャルエイド以外)のお申し込みもできます。

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最近の傾向として10校以上の大学に願書を出す人が増えています。中には15校くらいアプライする人もいます。当然ながら、合格する大学の数も増えますので、どの大学に入学するか決めるのが難しくなる場合もあります。第一希望の大学に合格して他の大学と比べる必要のない人はいいですが、どこにするか思いあぐねる場合は次のようなことを指針にしてみて下さい。

まず考えなければいけないのが、ファイナンスのことです。学費があまりに高くてたくさんのローンを組まなければいけないと、後が大変です。それよりランクは少し下になるけど、州立の大学の方が予算的にも内容的にも自分に合った選択かもしれません。例えばニューヨーク大学は志願者が増え続けとても入りにくい大学になっています。そこを合格にしたにもかかわらず、ニュージャージーの州立大学ラトガーズを選ぶ人はめずらしくありません。このように学費が高い場合、高額の借金をしてまで行きたいのか、行く価値のある大学か、家族とよく話し合って決める必要があるでしょう。

第一希望の大学のファイナンシャルエイドが第二希望の大学よりずいぶん少ない場合、ぜひ行きたいという意欲を示し合格した同じレベルの大学のエイドパッケージを知らせると、同じくらいのエイドを出してくれる場合もありますので、あきらめずに交渉してみましょう。

数校の合格した大学のうち、どの大学に行くか決めかねている時は、その数校の大学をもう一度訪問して決めることをお勧めします。合格発表の後、大学は合格者に入ってもらうよう合格者向けにイベントを開催します。それに参加できなくても、地元で合格者向けにイベントがある場合もあります。合格しているのですから、自分がこの大学の学生になったらと想像しやすくなっていると思います。ダブルメージャーできるのかとか、卒業後の進路先など、具体的な情報を得るだけでなく、キャンパスに立った時の自分の気持ちも大切にしましょう。

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アーリー・ディシジョンやアーリー・アクションで大学を受けて去年の内に合格、不合格がわかった人の他に、ディファード(deferred)、つまり一般の志願者と同じ時期に合否判定を下されることになった人がいると思います。合格判定を延期されることになった人たちは、ただ待っていれば良いのでしょうか。今回はどう対応すれば良いかケースごとにお話しましょう。

まず大学によって、合格者以外をほとんどディファードする所と、かなりの志願者を不合格にして一部だけをディファードする所があります。人数を公表しない一部の大学を除いて、大学のウエブサイトやオンラインの学生新聞などで、この人数を確認することができます。前者の場合、残念ながら今後合格する可能性はかなり低いと認識しておいて下さい。でも不合格ではないので希望は持ち続けましょう。

次に、アーリーで受けた大学が自分の成績やテストスコアから客観的に見て本当に入れそうな大学だったのか、ディファードされた今も本当に入りたい大学なのかとよく検討する必要があります。その両方の答えがイエスなら、自分の高校を担当している係りの人(regional admission officer)のメールアドレスを入手し、合格したらぜひ入るという熱意と自分がどのようにその大学に合っているのかをアピールする内容のメールを送りましょう。もしその大学が自分の第一希望でなくても引き続き合格を望むのであれば、入学を希望している旨を書きましょう。

高校シニアの前半の成績が出ると、高校は志願した各大学に成績を送ってくれます。その頃、例えば高校のミュージカルの主役を演じることになったとかエッセイコンクールで賞をもらうことになったとか新たな情報があれば、それもメールで知らせましょう。大学によっては推薦状をもう一通送ればそれも追加情報として検討してくれる所もあります。

メールで何を書き、どんな情報を送れば良いのか、大学によってはウエブサイトで指示の出ている場合もありますので確認してみましょう。もしディファードされた人は何もする必要がないと書いてあれば、その指示に従いましょう。わからなければ億劫がらず電話かメールで指示を仰ぎましょう。ちゃんとした大学なら忙しい時期でも的確に対応してくれるはずです。場合によっては大学に興味を示す行為として合格の可能性を上げられるかも知れません。

コモン・アプリケーションや面接などで「他にどの大学に願書を出しますか」と聞かれることがあります。この質問に対して正直に知らせるべきかどうか迷いますよね。大学側はあくまで参考にしたいので、合否の判定には使わないと主張するかもしれませんが、この質問には慎重に対応しましょう。

例えばある志願者が明らかにその大学よりレベルが高い大学を中心に願書を出すとわかれば、その大学はセーフティーつまりすべり止めと受けとめ、その人に能力があっても合格させずウエイティング・リストに入れてしまうことがあります。なぜなら入学する見込みが低いのに合格させると、yield(合格者のうち実際に入学する人の割合)が低くなりランキングが下がってしまうからです。ランキングが下がると志願者が減り、さらにランキングが低下するという悪循環を招きかねません。

質問するすべての大学がこんなことをしているわけではありませんが、質問されたらその大学とほぼ同じレベルの大学名を二、三挙げるくらいに留めておくのが得策です。まだ志願校がすべて決まってないと付け加えても良いでしょう。

またファイナンシャル・エイドの申請のためFree Application for Federal Student Aid (FAFSA)を提出する際、志願するすべての大学名を入れますが、大学側は各申請者のこの大学リストを見ることができます。申請者は行きたい大学順に大学を挙げていく傾向があると大学は知っていますので、ここでも注意してアルファベット順に列挙した方が賢明でしょう。

高校生シニアの中には、アーリー・アドミッションで志望大学に願書を出し終えた人もいると思います。これで第一希望の大学からクリスマス前に合格通知が来たら、願書のことは一切考えなくてよいことになります。でも今のところは不合格だったり合否決定を延期される場合を考えて、他の大学の願書準備をしておきましょう。

高校の成績や推薦状の他に、エッセイを含め願書全体で志願者のあらゆる良い面が伝わるよう細心の注意を払って準備して下さい。それぞれの大学が自分の第一希望という気持ちで丁寧に仕上げましょう。

志願者のエッセイを読み慣れている人には、急いで書き上げたのかじっくり時間をかけて書いたのかすぐわかります。サプルメントと呼ばれる大学独自のエッセイを書くのに最低でも二週間から一ヶ月はかけ、推敲に推敲を重ねて下さい。

レギュラー・アドミッションで願書を出す場合、シニアの前半の成績も考慮に入れられますので成績が落ちないよう、今まで以上に気をつけて下さい。なぜなら現時点の成績が、もっとも端的に大学に入ってからの成績を予知すると考えられているからです。

今まで一生懸命やってきたクラブ活動やボランティアもそのまま続け、記録や時間をのばす努力をしましょう。ウェイティング(補欠)になった時、その努力が認められることがあります。マラソンのように長い大学入学までの道はもうすぐゴールですが、ここで休まず最後まで走り続けて下さい。