2018-02-21 23:56
今はまだ冬ですが、夏休みの予定がもう決まっている人も多いのではと思います。アメリカには高校生向けのたくさんのサマープログラムがありますが、その出願締め切りがすでに終わっている所も少なくありません。 アイビーなどの有名大学のサマープログラムは大学入学と違って広き門で、高い確率で参加できます。寮に泊まって憧れの学生生活を体験できるかもしれませんが、サマーキャンプに参加したらその大学に合格しやすくなるかというと、そういう訳でもありません。長い夏休みの時間を埋めるため、あちらこちらの有名大学のサマーキャンプに毎年参加しているような人がいますが、裕福な家庭で何不自由なく育ってきた高校生であることを印象づけることになります。そういう人は、ボランティアなど人のためになる活動を普通の人以上にし、夏休みにも時間を割いた方がいいでしょう。 入るのが超難関のプログラムもあります。そういうプログラムは、参加費が無料であったり低めであることが多々あります。例えばTelluride Association Summer Program (TASP)やResearch Science Institute(RSI)などです。こういったプログラムの参加者が希望の大学に入学できる確率は、かなり高いでしょう。自分の興味のある分野を深く学びたい人は、それぞれの分野で評価の高いサマープログラムに参加することをお勧めします。例えばクリエイティブ・ライティングを勉強したい人は、アイオワ大学のIowa Young Writer's Studioを目指すと良いでしょう。大学名にとらわれず、中身で選んで欲しいと思います。 サマープログラムに参加するだけが、理想的な夏の過ごし方ではありません。図書館で本を借りて読書三昧の夏休みも悪くありません。自分の置かれた環境や才能、興味により様々な過ごし方があると思います。自分らしい夏休みを過ごして下さい。 サトリ・カレッジ・プランニングの詳細はsatoricollegeplanning.com をご覧下さい。そのサイト から質問にもお答えします。にほんブログ村 「拍手」のクリックをよろしく! フェースブックの「いいね!」や「シェア」もお願いします。
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2014-07-31 23:38
アメリカの高校生、特に難関大学を目ざす人は、リーダーシップのあるポジションに就こうと必死です。学校のクラブの部長や生徒会の役員になれるよう、できる限りの努力をします。それはなぜかというと、とりわけ難関大学ではリーダーシップのある学生を積極的にとろうとするからです。リーダーシップがあるという特性は、大学のキャンパスでの様々なクラブや機関の運営に有用なだけでなく、卒業後の活躍のカギとも言えます。 アイビーリーグでは元来、勉強ができて高い学費を払えるという稀有な学生だけでなく、卒業後それぞれの分野でリーダーとなるような学生を中心に入学させてきました。その方針は時代の変わった今も引き継がれています。各界のリーダーを同窓生に持つことができれば、アメリカ国内だけでなく世界に影響力を持つ大学としての地位と名声を誇ることができます。 高校生の皆さんは、学校内のすでにあるリーダーシップのポジションだけでなく、ファンドレージングをしたり、子供達に自分の得意教科を教えるアフタースクールプログラムを作ったりして、コミュニティーにインパクトを与えるようなリーダーシップを発揮するとよいでしょう。にほんブログ村 「拍手」のクリックをよろしく! フェースブックの「いいね!」や「シェア」もお願いします。
2014-01-23 21:45
アメリカの大学合格のために高校でスポーツや音楽などのクラブに入るといいと言われて、なぜだろうと思ったことはありませんか。このようなクラブ活動をしている高校生を大学に迎え入れるのは、大学にとってどんな意味があるのでしょうか。大学は学力面だけでなくいろいろな能力のある学生を入学させたいと思っていますが、その他のメリットについて考えてみましょう。 フットボールなどでは強い選手をリクルートすることにより、大学はスポーツチームを強くして大学の知名度を上げ志願者を増やすことができます。スクールスピリットも上がるでしょう。またチームが強いと同窓生からの寄付金も増えます。 マイナーなスポーツでも、またそこまで強くない選手でも大学合格には有利に働きます。それは時間とエネルギーを使って長い間一つのことに打ち込んでいるという事実が評価されるからです。体力のみならず、集中力、持続力や忍耐力、またチームスポーツでは人とうまく交流できる能力は、大学卒業後社会人として活躍するにあたって重要な特性と思われています。またスポーツをしている人の方が総じて物事を楽天的にとらえることができるので、キャンパスを明るく活気あるものにしてくれます。楽器ができたりすることも、能力だけでなく長い期間こつこつと練習してきたその精神力が評価されます。何事もあきらめずに続ける人を合格させれば、大学のランキングにも関係のあるドロップアウト率を抑えることにもなるでしょう。 スポーツや音楽の得意でない人もあきらめないで下さい。学校の勉強だけでなく、時間が経つのを忘れるような情熱の持てる何かをみつけ打ち込むことができれば、高校生活が充実するだけでなく希望の大学に入学できる確率も高くなるでしょう。
2013-07-27 23:05
8月1日にいよいよ新しいコモン・アプリケーションがオンラインで公開されます。願書に付けるレジュメは、願書を提出する寸前に書くのではなく、高校入学くらいから準備して、もれのないようすべての課外活動、ボランティア、インターン、アルバイト、サマープログラム、受けた賞などを記録していくようにしましょう。 課外活動と言っても、レジュメに書けるのは高校の部活動に限りません。毎日一人でジョギングをしたり、いつも弟や妹に勉強を教えたり面倒をみたりしていれば、レジュメに明記してよいのです。ずっとゲームをしたり友達と遊んでいるよりも、充実した自由時間の使い方と言えます。 特に難関の私立大学を目指している場合、学校の勉強以外の活動を、どれだけ熱心に指導力や才能を発揮して励んでいるかが重要になります。以前 にも書きましたが、活動内容を1から5のように数値化して評価する大学もあります。例えば、何も活動をしてないのを1とすれば、上に書いたように一人でジョギングしたり、勉強を教えたり、高校のクラブ活動に参加するのは2になり、さらにクラブを起こしたり部長になれば3という評価になるでしょう。カウンティのオーケストラで第一バイオリニストといった地域や州レベルの活躍をしていれば4となり、本を出版したりブロードウェイのミュージカルに出演するという活躍をしていれば5といった具合です。 こんな事を書きましたが、4や5のレベルに達成できるのは少数派です。数値化のことを頭の隅に留めるくらいにして、自分の興味のあることをまず始めて下さい。学校の勉強やテストばかり重視せず、違った分野の活動にトライすることを勧めます。大学は、キャンパスに活気をもたらしてくれる多様な人材を求めているのです。
2013-06-26 17:37
この二人の共通点が何だかわかりますか?左は、バイオリニストの五嶋龍。ハーバード大学卒だと知っていらっしゃる方も多いと思います。右は女優のアナソフィア・ロブで、テレビ・ドラマ「キャリー・ダイアリーズ」で主人公のキャリー・ブラッドショーを演じています。三十代のキャリーは、サラ・ジェシカ・パーカーが「セックス・アンド・ザ・シティ」で演じて有名ですが、ロブは前編と言えるドラマで十代のキャリーを熱演しています。今後のさらなる活躍が期待されている女優さんですが、昨年スタンフォード大学に合格しています。職業は違いますが、それぞれの分野で大学前から才能を発揮し、それが高く評価されて超難関大学に受け入れられた二人と言えるでしょう。 次に、まだ17才で、どの大学に進むのかその動向がとても気になるタヴィ・ジェヴィンソンという女の子を紹介します。 彼女が上の二人と違うのは、ブログという比較的新しいメディアを使い、全く親のサポートなしに自宅にいながらにして有名になった点です。11才の時に始めたファッション・ブログ"Style Rookie"であっという間にフォロアーを増やして注目を集め、マスコミでインタビューされたり、ファッション・ショーに招待されるようになりました。そして二年前からはウェブマガジン"Rookie"の編集長となり、ファッションだけではなくポップ・カルチャーやフェミニズムなどに興味を広げて、十代の女の子を代表するオピニオン・リーダーと成長してきました。あるインタビューで、ニューヨークに近い東海岸の大学に進学したいと言ってますので、もう行きたい大学が彼女の中では決まっているのかもしれませんが、彼女が入学を志望すれば諸手を挙げて入学を願う大学が多いのは間違いありません。 このように大学に入る前に有名になっているようなティーンは、学力がある一定以上あれば、難関大学にも一般高校生よりずっと入りやすくなります。彼らほど卓越した才能がなくても、例えばブログで観た映画の感想を書いたり、オンラインで自分の描いたイラストを売ったりと、外に向けて発信できる才能が誰でも何かあると思います。自分の興味のある事を思いっきりするスタートとして、夏休みは最適です。ボランティアに人一倍情熱を注ぐのでも良いですから、自分のパッションの対象を見つけて行動してみて下さい。その行動は、大学にきっと評価されるはずです。
2013-06-03 18:13
地方によっては、もう夏休みに入っている学校もありますが、ニューヨーク周辺では、これから夏休みに入る所が多いようです。もう何をするか、ばっちり決まっている人もいるでしょうが、今回はまだ決まっていない人のためにいくつか提案をしたいと思います。 まず、時間のある時にどこでもできて学力向上にも役立つ読書は、夏休みの活動の一つとして誰にでもお勧めです。語彙を増やし、ライティングの向上にもなります。夏休み前に英語の先生に聞いたり、図書館の学年別のお勧め図書リストを参考にしてもいいですね。このサイト でも、今年の推薦図書リストを見ることができます。 ブラウン、ジョージタウン、シラキューズ大学など様々な大学で、高校生向けのプログラムが夏休みに開催されます。まだ受け付けているプログラムもありますので、興味のある人は探してみて下さい。また、地元のコミュニティー・カレッジやオンラインでクラスをとることもできます。これは大学のプログラムより安いですし、遠くに行く必要がありません。時間のある夏休みにクラスを一つとってみてもいいですね。 普段時間のない高校生はボランティアを存分にするのも、理想的な夏休みの過ごし方です。大学にもよりますが、年間最低50時間くらいボランティアに費やすと、その志願者はボランティアに熱心で、人やコミュニティーに貢献していると思われます。まだ間に合います。タウンの子供向けサマー・キャンプやサマー・フェスティバルなど夏休み限定のボランティアや、自分の興味や才能のある分野で、ぜひ探して下さい。 将来どんな職に就きたいかおおよそ決めている人は、病院や法律事務所、建築事務所などで手伝うのも良いでしょう。親、友達の親や知り合いなどに聞いてみたり、直接働きたい場所に問い合わせたり、親御さんも協力する必要があると思いますが、責任感や成熟度が問われる場面に遭遇した時どう対処するか、高校生にとって良い体験になります。 同じように、アルバイトをきちんとすれば、責任感や成熟さを示すことになります。家の事情によっては、ボランティアではなくアルバイトを優先してもかまいません。教えることは自分が学ぶことにもなるので、家庭教師でもいいですし、近くのピザ屋やアイスクリーム・ショップでも良いでしょう。また、ボランティアをしてもまだ時間に余裕のある人は、車の頭金やガソリン代を自分で稼ぐなどの目的があるのなら、立派な夏休みの活動の一つになります。 その他、大学見学を兼ねて旅行したり、自分のルーツである日本や、興味のある史跡を訪ねたり、習っている外国語の話せる国へ行ったり、目的を持った旅行もお勧めです。 すべてに言えるのは、自分の興味や好きな事を基準に活動内容を決めていくのが良いでしょう。また、わざわざ高い料金を払って外国でボランティアするより、近くで困った人を助ける方が、自分の住むコミュニティーに長期間貢献できるという点で、高校生のボランティア活動としての本来のあり方という気がします。 最後に、今秋シニアになる高校生の皆さんは、エッセイなど大学願書の準備をできるだけしておく必要があります。また9月のACTや10月のSATを受ける場合は、集中して勉強してスコアーを上げなければなりません。どちらも大学の合否に大いに影響する事柄ですので、ぜひこれを優先させて下さい。