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エッセイ準備

新学期から約1ヶ月が経ち、12年生はコモン・アプリケーションの準備、特にエッセイを真剣に時間をかけて取り組むべき時期です。アーリーで出願しない人はまだ時間の余裕があると思っているかもしれませんが、公立大学はローリング・アドミッションと言って出願順に合否を決めていく所が多いので、テストスコアなどが揃っていれば秋のうちに出願した方が合格しやすくなります。

たくさんのエッセイを準備することになりますが、最も力をいれるべきなのはコモン・アプリケーションやコアリション・アプリケーションのメインのエッセイです。これには、親しい人しか知らないような家庭環境や性格、考え方などのわかる私的な体験を書くことになります。

書く上で一番頭を悩ませるのは、「何について書けばよいか」でしょう。身内の死やスポーツによる怪我、親がアメリカに移住した話などはありきたりだから、書かない方がよいと聞いたことがあるかもしれません。でも書いてはいけないトピックというのは、ほとんどありません。よくあるトピックであってもユニークな視点、意外な展開であれば、自分らしいエッセイに仕上がる可能性があります。

ただ、どうしても避けるべきトピックは存在します。ドラッグなど法を犯したことや、人を不当に扱ったりモラルに欠ける行為をしたことなどは、その後更生したとしても避けた方がよいでしょう。その他、恋愛に関する体験や、心の病気を患っていることなども、大学出願用のエッセイには不向きです。特に後者は、現時点で回復していても書かない方がよいでしょう。アメリカの大学では、メンタルヘルスの問題を抱えた学生が年々増えており、その対応に追われています。それに自殺者を出すと大学の責任が問われます。すべての大学ではないとは言え、リスクを避けるため合格させない大学もあるので、合格の可能性を高めるためにも気をつけましょう。

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コンピューターとエッセイ
今秋から冬にかけてアメリカの大学にアプライする人は、夏休みの間にコモンアプリケーションのエッセイに取りかかり仕上げることをめざしましょう。コモンアプリケーションを使って出願するすべての大学にこのエッセイを送ることになるわけですから、時間をかけて準備したいものです。

2019ー20年度のエッセイ設問はここ数年同じで、7つの設問から1つ選ぶことになります。こちらで確認して下さい。2018ー19年度で最も人気のあった設問は、「自分の好きなトピックで書く」だったそうです。この設問だと、今までに他の目的で書いたエッセイを使うこともできます。例えば学校のクラスでよい評価を得たエッセイを再利用することもできるわけですが、あまりお勧めしません。

コモンアプリケーションのエッセイには、自分がどういう人間か一番わかってもらえるようなエッセイを書いてもらいたいと思います。たとえ自分のコアになる部分が表現されているエッセイを一年前に書いたとしても、もう一度見直した方がよいでしょう。高校生は、心身共にまだまだ成長する時期です。一年前にエッセイを書いた時の自分と今の自分とでは、知らず知らずに変わってきているはずです。もう一度今の自分をわかってもらうために最適なテーマとトピックは何か一から考えてみて下さい。考え方も表現方法ももっと大人になっているでしょう。

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                Writing

アメリカの大学に出願する大半の人は、コモン・アプリケーションという願書を使うことになると思います。このコモン・アプリケーションはアメリカを中心に800以上の大学が採用していて、一旦必要事項を記入すれば加入しているどの大学にでも送ることのできる便利なオンラインの出願フォームです。記入する上で最も時間がかかるのが、パーソナル・ステートメントとも呼ばれるエッセイの部分です。

今回はエッセイを書く以前に、心得てもらいたいことを紹介します。

エッセイには自分だけしか書けないユニークな点を書くよう心がけることは大切ですが、自分の功績を前面に出してしまう人がいます。例えば学校の成績の良い人が、自分がどのような努力をしているかとか、クラスでどんな様子かを書くのはどうでしょう。成績の良いことは成績証明書でわかりますし、授業中の様子は先生に推薦状で書いてもらった方が自分で書くより説得力があります。また自分の興味のあることをリサーチしたりインターンした時の様子をエッセイに書く場合も、その大変さをアピールするのは避けた方がよいでしょう。大学生になればもっと難易度の高い環境に置かれます。高校生ですでになんとか続けていると書くと、大学に入ったらその志願者は持ちこたえられるだろうかと却って懸念されてしまいます。書くとしたら、どんなきっかけでその分野に興味を持ったのか、そして好奇心を持って取り組んでいる様子を書いた方がよいでしょう。これもリサーチした内容を単に紹介するのは避けて下さい。大学によってはリサーチペーパーを受け付ける所もあります。最終的には、その体験からどう物事の見方が変わったのかとか自分の人生にどう影響を与えたかといった広い視野に立って語ることができればよいエッセイになるでしょう。

パーソナル・ステートメントとも言うくらいですから、大学はエッセイから志願者の書く能力やクリティカル・シンキング(批判的思考)と同時に人間性を見ます。10代らしい少しの失敗はOKですが、人に対して尊大な態度や、高校生にしては幼稚だったり無知な所は書くべきではありません。アメリカ人には、逆境の人や失敗しても立ち上がり粘り強く目標に向かう人を応援する傾向があると思います。こういうことを書く時には、そんな自分に酔いしれるのではなく、淡々と謙虚な気持ちで努力を積み重ねる様子を描写できるとよいエッセイになるでしょう。エッセイでは自分の優れた所は行動や結果から自ずと出る感じにして、自分からは多くを語らないよう気をつけましょう。

一番大切なポイントは、読む人の立場になって書くことです。数多くのエッセイを読まなければならない大学の人達が興味を持って読んでもらえるよう、エッセイの中の自分は好感の持てる人物像になるよう気をつけて下さい。目標は、エッセイを読む人がエッセイを書いた人に会いたい、ぜひ入学してもらいたいと思えるようなエッセイを書くことです。エッセイに描く自分が第三者にどのように映るか、客観的に見てもらえる親しい人がいればチェックしてもらってもよいでしょう。

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エッセイタイピング

2017-2018年度コモンアプリケーションのエッセイ設問が発表されました。少し変更と追加があるせいか例年より早く発表されました。字数制限は変わらず650字です。2、3、5でイタリック体になっているのは変更された部分で、6と7は新たに追加された設問です。出願準備で最も時間とプレッシャーのかかるのがエッセイを書くことでしょうが、7はどんな内容で書いてもいいので、少し気が楽になりませんか。今年の秋から来年冬くらいにかけて出願する人が今すぐこのエッセイにとりかかることはお勧めしませんが、この設問をよく読んで時々どんなことが書けるか考えてみて下さい。アイディアをメモしておくのもお勧めします。

1. Some students have a background, identity, interest, or talent that is so meaningful they believe their application would be incomplete without it. If this sounds like you, then please share your story.

2. The lessons we take from obstacles we encounter can be fundamental to later success. Recount a time when you faced a challenge, setback, or failure. How did it affect you, and what did you learn from the experience?

3. Reflect on a time when you questioned or challenged a belief or idea. What prompted your thinking? What was the outcome?

4. Describe a problem you've solved or a problem you'd like to solve. It can be an intellectual challenge, a research query, an ethical dilemma - anything that is of personal importance, no matter the scale. Explain its significance to you and what steps you took or could be taken to identify a solution.

5. Discuss an accomplishment, event, or realization that sparked a period of personal growth and a new understanding of yourself or others.

6. Describe a topic, idea, or concept you find so engaging that it makes you lose all track of time. Why does it captivate you? What or who do you turn to when you want to learn more?

7. Share an essay on any topic of your choice. It can be one you've already written, one that responds to a different prompt, or one of your own design.

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アメリカの大学に留学、進学するみなさん、各大学の出願用エッセイ設問が発表されてきています。アーリーで出願する人はコモンアプリケーションのエッセイを仕上げたら、すぐに大学独自のエッセイにとりかかりましょう。出願がまだ先の人も入学したい大学がどんなエッセイ設問を出しているか目を通しておくと、いざ書こうとする時にあわてません。

2016年度のエッセイ問題をいくつか紹介します。ここで紹介するものは、他の大学でもよく見られる典型的なエッセイ問題なので、これらの大学を受けなくても参考になると思います。

ペンシルバニア大学
How will you explore your intellectual and academic interests at the University of Pennsylvania? Please answer this question given the specific undergraduate school to which you are applying. (400-650 words)

大学で何を専攻するか決めている人は、それを決めるきっかけになった体験やその分野に関連した興味を持っていることをエピソードとして書くといいと思います。成績が全分野で優秀なことはすばらしいことですが、難関大学ではそれと同時に何かの分野にすでに深く関わっていて大学でも好奇心を持って学ぶ意欲を持っている人に、来てもらいたいものです。自分の興味のあることを控えめに書かず、存分に書いてもらいたいと思います。Why Usエッセイつまり「なぜこの大学を志願するのか」というエッセイと考えられますので、大学のカリキュラムをよくリサーチし、大学が自分にどうフィットするか示す必要があります。大学を訪問したり大学関係者に会ったりしていたら、その時のエピソードを冒頭に持ってくると興味を持って読んでもらえます。Why Usエッセイについては、以前のブログにも注意点を書きましたので、そちらもあわせてお読み下さい。

ミシガン大学
1. Everyone belongs to many different communities and/or groups defined by (among other things) shared geography, religion, ethnicity, income, cuisine, interest, race, ideology, or intellectual heritage. Choose one of the communities to which you belong, and describe that community and your place within it. (Approximately 250 words.)
2. Describe the unique qualities that attract you to the specific undergraduate College or School (including preferred admission and dual degree programs) to which you are applying at the University of Michigan. How would that curriculum support your interests? (500 words maximum.)

1は、今の自分を作った基盤について書くことになります。1が過去から現在の自分をみつめるとすると、2は現在の自分の興味と今後勉強したいことを書くわけですから、現在から未来について熟考することになるでしょう。2ではとりわけ大学の特徴やカリキュラムをよくリサーチし理解している必要がありますので、Why Usエッセイと同じと考えていいと思います。1ではプライベートな自分、2では学業面での自分が出ますので、とてもバランスのとれたエッセイ設問です。その大学の意図に応えて1では自分のアイデンティティーを掘り下げ、2では自分の能力や興味を未来に繋げるつもりで自分ならではのユニークなエッセイを書いて下さい。

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スタンフォード大学を志願する人は、コモンアプリケーション用のエッセイ以外にかなり多くのエッセイを書く必要があります。その中の一つにIntellectual Vitalityを問う設問が例年あります。これは志願者の知的好奇心、知的探究心が旺盛かを問うエッセイ設問です。スタンフォード大学や難関大学を受ける人には、学校の勉強以外でも何か知的なことに興味を持ち追究する態度が求められます。

この設問に対し、ボランティアやクラブなどいろいろな活動をしていて忙しいのに、寝る時間を削って学校のテスト勉強や宿題を頑張ったといったことを書く人がいますが、それは先生から課された勉強をこなしたに過ぎません。スタンフォードのような大学では、学校の成績が優秀なのは大前提です。決められた勉強以上のことを自分の意志で考えたり行動する学生を大学は求めているのです。

なにも高度の勉強をする必要はありません。例を挙げるなら、オリジナルのデザートをYouTubeやブログで発表したり、独学で中国語をマスターしたり、算数の苦手な小学生にもわかりやすい教授方法を考案しボランティアで教えたり、スポーツであれ芸術であれ何であれ、情熱を持ってとりくんでいる何かがあればいいのです。

自ら進んでもっと知ろうという熱意のある人は、他の学生にも良い影響を及ぼしキャンパスに活気を与えてくれます。自分が情熱を傾けている姿を臆面なくエッセイに書いて下さい。

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